ラグビーというスポーツがあることはみなさんご存知だと思います。野球やサッカーに比べるとややマイナーではありますが、ひと昔前の五郎丸選手の活躍もあり、知名度や人気は高くなってきています。しかし、ラグビーの詳しい試合方法やルールについては知らない人もいるかもしれません。そこで今回はラグビーに関する基本的な説明と、2019年に日本で行われるラグビーワールドカップについてまとめていきます。
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ラグビーの基本知識
まずはラグビーに関してこれだけは押さえておきたい基本的な知識をまとめてみました。
①プレー人数
ピッチでプレーするのは各チーム15人です。つまり、試合は計30名で戦います。控えは8名なので、1チームあたり、試合に登録するのは23人ということになります。
②試合時間
ラグビーは前後半のハーフ制で行われます。時間は前半と後半ともに40分です。前半と後半の間には10分ほどのハーフタイムが設けられています。それぞれのハーフには選手の怪我などで試合が中断されていた時間がロスタイムとして加算されます。
③得点の仕方
ラグビーの得点方法には2つの種類があります。まず1つ目がトライです。これは敵地の1番奥にあるインゴールと呼ばれるエリアにボールをタッチさせるものです。また、2つ目のゴールキックはゴールポストの間のクロスバーより上のゾーンへボールを蹴って通すことで得点が得られます。
④得点の種類
ラグビーの得点は5つの種類があります。まずトライでの得点はトライ(5点)、ペナルティトライ(5点)の2つがあり、ゴールキックでの得点はコンバージョンゴール(2点)、ペナルティゴール(3点)、ドロップゴール(3点)の3種があります。
ラグビーのポジション
ラグビーのポジションはフォワードとバックスという2つに分かれます。さらにフォワードの8人はスクラムを組むときに最前列で相手フォワードと組みあうフロントロー、その後ろで2人で支えるセカンドロー、最後列で押し込む3人のサードローと3種類に分けられます。バックスの7人はゴールラインに近い順にフルバック、スリークォーターバック、ハーフバックの3つに分かれます。
さらにフロントローやセカンドローなどの中でも細かくポジションが指定されています。ラグビーはポジションごとに1〜15番まで背番号が指定されているため、背番号を見るとどのポジションの選手かが分かるようになっています。
ラグビーの基本的なプレー
ラグビーは1つのボールを奪い合いながら敵地に入ってインゴールと呼ばれる1番奥のスペースへのトライを狙う競技です。ラグビーには色々なプレーがありますがここではラグビーを見る上で最低限知っておきたいルールやプレーをまとめました。
①ボールは後ろにしか投げられない
ラグビーの特徴的なルールといえばボールを後ろへしか投げられないことです。前へ落とすことも禁止されています。もしも前の選手に渡したり、前へ落としてしまった場合は反則が取られます。
②タックル
ラグビーは激しいスポーツというイメージを持つ人が多いです。その要因はタックルではないでしょうか。タックルはボールを持ったプレーヤーに飛びついて倒したり、ボールを地面につけさせようとする行為です。激しいゆえに細かくルールが定められています。例えば肩から上のタックルは禁止されています。また、ボールを持つ前、または手放した後にタックルすることも禁止されています。
③スクラム
軽い反則があった後に行われるスクラムもまたラグビーの特徴的なプレーです。これはフォワードの8人同士が組み合い、その中間から一方のチームのスクラムハーフと呼ばれるポジションの選手がボールを入れ、そのボールをスクラムハーフと同じチームのプレーヤーが足で後ろに送り、スクラムの最後方にいるプレーヤーが取り出すことで試合が再スタートするというものです。
ラグビーのワールドカップとは
ここからはラグビーのワールドカップについて説明していきたいと思います。ラグビーのワールドカップは4年に1度開催され、ラグビーチームの世界一を決めます。夏季オリンピック、サッカーワールドカップと並んで世界三大スポーツイベントと呼ばれるほど大きな大会です。1987年に第1回大会が行われ、第9回となる2019年はなんと日本で開催されます。
ワールドカップの流れとは
ワールドカップは予選から優勝国が決まるまで、様々なプロセスがあります。簡単にご紹介しましょう。
①代表国の決定
ラグビーワールドカップは20カ国で争われます。代表国の決め方は大会によって異なる部分もありますが、2011年の第7回大会以降は前大会の4つの予選プールの上位3チーム、計12チームが次の大会への参加が無条件で決定し、残りの8枠を各地域で予選を行い決めるようになっています。
②予選プール
ワールドカップではまず決勝トーナメントに出場するチームを決定するための予選が行われます。予選は5カ国ずつ4つの予選プールに分けられ、総当たり戦を行います。勝ち点4、引き分け2、敗戦は0点が基本となり、そこからさらにボーナスとして、4トライ以上決めたら1点、負けても7点差以内なら1点がつけられ、最終スコアが出されます。各プールで上位2位以内のチームが決勝トーナメント出場権を獲得します。
③決勝トーナメント
決勝トーナメントは各予選プール上位2チームの計8チームで争われます。決勝トーナメントのため、プールとは違いもしも規定の時間内を過ぎても引き分けのままの場合は延長戦が行われます。
ラグビーワールドカップ2019日本大会の詳細は?
先ほども説明したように2019年のラグビーワールドカップは日本で開催されます。そこで、日本大会の詳しい情報をまとめてみました。
①開催日
ラグビーワールドカップ2019日本大会は2019年9月20日から11月2日にかけて行われます。アジアでラグビーのワールドカップが開催されるのはこれが初です。初日の9月20日は開幕戦として東京スタジアムにて日本対ロシア戦が行われます。
②開催場所
日本大会は全国のラグビー場を使って予選が行われます。使用されるラグビー場は東京スタジアム、横浜国際総合競技場、小笠山総合運動公園エコパスタジアム、東大阪市花園ラグビー場、東平尾公園博多の森球技場、豊田スタジアム、大分スポーツ公園総合競技場、札幌ドーム、熊本県民総合運動公園陸上競技場、神戸市御崎公園球技場、熊谷ラグビー場、釜石鵜住居復興スタジアムの14箇所です。
③出場国
日本大会の出場国を予選プールごとにご紹介します。
①プールA
アイルランド、スコットランド、日本、ロシア、サモア
②プールB
ニュージーランド、南アフリア共和国、イタリア、ナミビア、カナダ
③プールC
イングランド、フランス、アルゼンチン、アメリカ、トンガ
④プールD
オーストラリア、ウェールズ、ジョージア、フィジー、ウルグアイ
ラグビーワールドカップ2019日本大会の日本の試合日程は?
日本大会の試合日程は既に決定しています。その中でも特に気になるのはやはり日本の試合日でしょう。そこで詳しい日程をまとめてみました。
9/20 ロシア戦 東京スタジアム(※開幕戦)
9/28 アイルランド戦 小笠山総合運動公園エコパスタジアム
10/5 サモア戦 豊田スタジアム
10/13 スコットランド戦 横浜国際総合競技場
現在確定しているのはこちらの4試合のみですが、プールAの上位2チームに入った場合は決勝トーナメントに進みます。そこで、決勝トーナメントに出場した際の試合日程をまとめました。
10/19 プールB1位対プールA2位 東京スタジアム
10/20 プールA1位対プールB2位 東京スタジアム
10/26、10/27 準決勝 横浜国際総合競技場
11/1 3位決定戦 東京スタジアム
11/2 決勝 横浜国際総合競技場
ラグビーワールドカップ2019日本大会を楽しむコツは?
せっかく日本でラグビーワールドカップが開催されるなら試合を楽しみたいですよね。そこで、日本大会を楽しむコツをまとめてみました。
①ルールを知る
スポーツは観ているだけで楽しいですが、より楽しみたい方はルールを知るのがおすすめです。どうなったら得点になるのか?ペナルティはどんなものがあるのか?といったことを知っているだけでも、試合に入り込めて楽しくなること間違いなしです。
②試合を観に行く
先ほどご紹介したようにワールドカップの試合は日本各地で行われます。そのため、多くの人に観戦するチャンスがあります。もしも住んでいる地域の近くのラグビー場で試合が行われるなら、貴重な機会ですのでぜひ実際に観に行ってみましょう。試合日程は全て決定しているのでお近くの競技場では何日に試合が行われるか調べてみましょう。
③テレビ中継で観戦する
試合が行われる場所が遠かったり、諸事情により行けないという方はテレビで観戦するという方法もあります。日本で行われるということで既に試合の放送が決まっているテレビ局もあるので、そちらから楽しみましょう。
まとめ
ラグビーは1つのボールを奪って相手チームのエリアに入り込み、得点を狙うスポーツです。普通の団体スポーツに比べて人数が多く、またタックルなども行われるので激しいイメージが強いと思います。そんなラグビーは4年に1度ワールドカップが行われており、2019年は日本で開催されます。全国各地のラグビー場で試合が行われているため、世界最高峰のラグビーの試合を観戦できる貴重なチャンスです。ぜひ始まる前にラグビーのルールを知っておいて楽しく観戦する準備をしておきましょう。
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